数え切れないほどの写真家のキャリアアップに貢献してきた、CENTERとは?:ONWARD インタビュー

The Photo Organization that Launched a Thousand Careers

ローラ・プレスリー(Laura Pressley)氏は、才能ある写真家達のサポートや様々な機会を提供している写真 NPO団体、CENTERの CEOです。彼女は美術学士号取得後、リッチモンドアートセンターのアーティストオーガナイザーとして働いた事をきっかけに広報部門職に対する関心が高まり、その後は広報サービス職にに従事していました。2009年に CENTER の CEOとなってからは、奨学金プログラムの拡大、アーティスト研修の創設、また補助金資金の増加に成功しています。

CENTRER のプログラムの中でも最も有名なのはインターナショナル・ポートフォリオレビューイベント REVIEW SANTA FE(レビュー・サンタフェ)、そして以前に当ブログでもご紹介した国際写真コンペ CHOICE AWARDSです。

ローラさんは 8月21日〜30日 に神戸で開催される六甲山国際写真祭にてポートフォリオ・レビューのレビュワーとして来日されます。なおこのレビューには ONWARD ディレクターのイトウツヨシも同じくレビュワーとして参加します。(インタビューはこちらから。)レビュー参加者の方はもちろん、一般参加者の方もどうぞお気軽にお声をかけてください!

今回 ONWARDでは、CENTER が一体どのように写真家達のキャリアアップを援助しているのかを知るべく、ローラ・プレスリーさんに CENTER について、そしてこの団体の提供するプログラムについてお話をうかがいました。


一般的に言って、仕事を始めたばかりの写真家に立ちはだかる困難とは何でしょう? 例えば、予想外の落とし穴やフラストレーションといった事など。

世界中にはたくさんの写真家達がいます。名高い有名な写真家達はマーケティングやネットワークにコネクションを持っているので仕事を見つけやすいですが、仕事を始めたばかりの人達は才能に気づいてもらうのが難しいと思います。

最もよく見られる落とし穴は、写真家達が未完成もしくは未熟な作品を発表しようと思ってしまう事でしょう。もっと時間をかけるべきだと思うような作品が頻繁に見受けられます。作品をより幅広い観衆に発表する準備ができたと感じるアーティスト達はまず専門家達から意見を得る事によって、何かしら有益な情報を得られるのではないでしょうか? また発表するタイミングを良く考えるのも大切です。

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大学院で MFA(美術修士号)を取得した人が写真家として生活できるよう、名を知られるためには何が必要だと思いますか?

名を知られるようになるには、ポートフォリオレビューへの参加、講演会への出席や多くの同業者との交流、グループ展への参加などが必要となってきます。

写真家として生活する為には自分の技やアシスト技術、さらにはデザインやオーディオ等の補完的技術を学び、写真撮影だけではなく幅広い要素を組み合わせてクリエイティブなパッケージとして創作できる事が重要です。しかし正直なところ、これらを行う為に決まったやり方はなく、人それぞれ選ぶ道は異なります。教育者としての才能を持っているなら、教育現場で働いて収入を得ることができます。もしウェブデザインが得意ならば、ウェブサイト作成に写真をうまく取り入れられるかもしれません。イベントの写真撮影が得意ならばそれを仕事にできます。多くのクリエイティブな写真家達は、様々な収入源を利用しています。


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新人の写真家達のキャリアを更に発展させるサポートを行っている専門家とは?

写真を上手く仕事に生かしている、そして写真家達に仕事の機会を提供している専門家を探す事は、私の仕事内容の中でも非常に大事なものの一つです。そのような専門家をREVIEW SANTA FE に招待する事により、写真家達と出会う機会を最大限に提供しているのです。詳しくはREVIEW SANTA FE 参加者リストをご覧ください。リストにはあなたがご存じない編集者、各地のキュレーターや新しい出版社等の方々もいると思います。

CENTER は写真家達が幅広いオーディエンスと繋がるように、どのようなサポートを提供しているのですか?

補助金や賞等でアーティスト達の資金援助を提供しています。また顧客数が大規模なパートナー団体と共同の展覧会やオンラインショーケースを通してアーティスト達の作品を紹介しています。そしてCENTER の後援者の方達を支持させてもらう事もあります。

778_03_ResidentErikaDiettesExhibit言い方をかえるならば、私達はアーティストの育成に奉仕しているわけです。私達はその成果を後援者達に見せる義務があります。アーティスト達に機会を与えてくれる審査者達を招待する、そしてより幅広い観衆向けの作品を制作している写真家達を招待する事によって、多くの人々に機会を提供しているのです。例えば、編集者を招待したならば、彼らのブログや雑誌でREVIEW SANTA FE からの作品数点を掲載してもらうことで、写真家のオーディエンスを何千人から何万人へと拡大する事が可能になります。

REVIEW SANTA FE はどのようにして始まったのですか? 始まり以来、発展はありましたか?

当団体は個人的な長期プロジェクトに興味を持ち継続的支援を必要としていた、プロジェクトワークショップスの卒業生達が始めました。それからプロジェクトコンペティションという財政援助、アーティストや作品の紹介、そしてプロジェクト・シンポジウム等が設立されました。プロジェクトワークショップはまるでキャンプファイヤーの周りに座って語らう様な対面対話の形式をとりながら、アーティスト達と業界関係者達のより親密で気軽な交流を支持してきました。これを母体として15年前、REVIEW SANTA FE が始まったのです。

最初は審査無しでしたが、当団体の方針に沿わせる為に2年目から審査を始めました。外国からの参加者が年々増加しており、去年は12ヶ国から様々なアーティスト達が参加しました。私達は近年に受理した補助金を使って、一般の人々へアーティスト達の作品を紹介する機会をどんどん増やせるよう、公的活動に励んでいます。その中には多数の展覧会やプレゼンテーション、他フェスティバルとのコラボレーション、そしてアーティストと後援者が直接交流できる機会などがあります。

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REVIEW SANTA FE はどのように業界の専門家達と写真家達との交流を容易にしているのですか? 成功した体験談はありますか?

CENTER のあり方は対面での対話を大切にしています。全てのイベントは厳選された審査者と選ばれた写真家達による、親密で集中したものです。イブニングイベントではフォーマルそしてカジュアルな交流をする機会がありますし、アーティスト達はCENTERのウェブサイトでリストアップされるので、イベント後でも審査者達は写真家の作品を閲覧する事ができます。そして当団体の選ぶ審査者はイベントそしてミーティングにおいて、相互に協力支援できる方を選んでいるというところは重要な点ではないかと思います。

下記はこれまでの成功例のほんの一部です:

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その他、REVIEW SANTA FE に参加する利点は何でしょう?

参加者の皆さんは審査者に会うためにイベントに来られますが、帰る時には一番の体験は他の写真家達に会う事だったという人が多いです。REVIEW SANTA FE の参加者達は大抵イベントで出会って、その後何年も連絡を取り合っているようです。その結果、様々な国でレビューイベント後の同窓会や集いの機会が設けられています。

この記事はONWARDアメリカ版ブログに掲載された記事の翻訳版です。

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