ONWARD 参加者とのインタビュー:北さん、浦川さん

Photo by Kazuya Urakawa, 2014

Photo by Kazuya Urakawa, 2014

みなさん、こんにちは!

今年も無事にONWARD CompéSummitが終了しました。フィラデルフィアで行われたSummitにはたくさんの人が参加され、非常に有意義な3日間となりました。

今年は日本から5人もの方が参加され、ONWARDの日本における活動ベースが少しずつ広まっていると実感できる年でもありました。これからも日本のみなさんとの交流を深めるために、Summitに参加された日本人にONWRAD CompéSummitに関するインタビューを行いました。ONWARD CompéSummitを通して学んだ事や日本との違い等を参加者の目線で答えて頂き、これからの活動に役立てていこうと思っています。

今回は第1弾として北さんと浦川さんの回答を紹介します。

Compéの展示を見て感じた事、学んだ事はなんでしょう? 日本でのコンペなどとの違いはありますか?

:「写真」の展示という意味ではスナップの比重の大きい日本に比べ、Constructed photoのような世界観をしっかりと作り込まれた作品が多く選ばれている印象がありました。
常々思っていた「写真」は「撮る」ものではなく「創る」ものだということを再度確信できる展示でした。同時に日本のことを考え、「撮れてしまう」ことの恐ろしさも考えさせられました。

浦川:ファイナリストに選定された作品の幅の広さ、作品のサイズが様々なことに驚きました。また、日本のコンテストの入選作品に多くみられるスナップやネイチャーフォトが少なかったことも印象的でした。

ポートフォリオレビューで学んだ事、気付いた事はなんでしょうか?

:とてもフラットな目で作品を評価してもらえたと感じています。
5人のレビューアーみなが同じことを指摘した点、各自の立場から指摘され個別の指摘がありました。
5人とも指摘した点は「どうしてこの作品を?」「これからどうしていく?」「他の作品も見たい」と言った点でした。初めて見る作品をレビューし、アドバイスをする場合、これらの事柄はとても重要だと言うことを感じました。場合によってはコンセプトやタイトル、見せ方の中にこれらの要素を上手に、ある意味わかりやすく見せてあげることは大切だと感じました。
各自の指摘の中からは「自分の作品」であるのにも関わらず気がつかなかったような「作品」の可能性を感じられました。

Andrew Mooreや他の参加している写真家と話す機会があったら、その感想を述べてください。

:日本からの参加者の作家さんたちと話をしただけですが、それぞれ、写真を撮るだけではなく写真・美術やものづくり全般にかけてとてもよく勉強をされています。
会話をするだけでお互いに刺激しあい、学びあえるレベルにあると感じました。

浦川:レビューで通訳の方を介しての印象ですが、ムーア氏からいただいたコメントが非常にロジカルなことに驚きました。雑誌等を通じてしかわからないですが、日本の写真家にはあまりロジカルな印象がなかったので意外でした。
また、日本から参加されたみなさんは、写真に対するアプローチがそれぞれ違っていて、その違いがとても刺激的で、自分のこれまで考えてきたことを見直すきっかけをもらえた感じてます。

Photo by Keiju Kita, 2014

Photo by Keiju Kita, 2014

今回のONWARDのイベントを通して学んだ事、自分にとって役に立った事はなんですか?

:「行動」に移すことが何よりも大切だということを学んだと思います。
作品を出してみたこと、あえてバライタでの作品づくりにしてみたこと、フィラデルフィア行きを決めたこと、実際にフィラデルフィアまで行って展示を見て、レビューを受けたこと、現地の方や参加した日本の作家さんたちといろいろ議論したこと。
東京写真総合に説明会を聞きに行ってから多くのことを行動に移してきたことが今回の経験・結果になっていると思います。

浦川:展示やみなさんとの会話を通して、写真はプリントした最終形を見据えて「制作」するものであることを実感するとともに、今後も都市や建築を撮り続けようと思えたことです。

滞在中で一番心に残る経験はなんですか?

浦川:審査員のムーア氏やレヴューア等の方々、Project Bashoで活動してるみなさん、参加されたファイナリストのみなさん、お話しできたすべての皆さんから大きな刺激を受けました。今回、渡米しなければ出会うことがなかった方々ばかりです。
また、フィラデルフィアは、学生時代からずっと見たいと思ってた数箇所の建築以外は、下調べもせずにダウンタウンを中心に撮り歩きましたが、とても魅力的で楽しい町でした。次回は街の歴史や構造を少し学んでから撮影してみたいです。

今回の経験をもとに次なる自分の目標は?

:現在進行している(今回レビューを受けた)作品を何かのかたちで一回仕上げたい。
今回は旅行の延長線上にあるちょっとした体験でしたが、ちゃんとした目標を持って再度フィラデルフィアなり、NYなりを訪れたいと思います。

浦川:2年前に作成した写真集のコンセプトをブラッシュアップして、このコンセプトの基に撮影を続けて、今年中か来年前半までには、シリーズとして完成させたいと思っています。また、今まで、作品発表の場はフォトログとコンテストだけでしたが、展示もしてみたいと思っています。

回答者の経歴

北 桂樹
東京都生まれ、神奈川県在住の映像デザイナー、写真作家。
静岡大学理学部を卒業後、広告代理店営業職勤務時に映像テクノアカデミアで映像を学び映像の世界に入る。
大手ポストプロダクション技術職を経て2008年に念願の独立。現在はフリーランスで映像制作に取り組む傍ら、京都造形芸術大学で写真を学んでいる。
彼の作品は PICTORICO PHOTO CONTEST 2012や 東京写真月間 写真の日公募展2013等の写真コンテストに入賞を果たしている。

Photo by Keiju Kita, 2014

Photo by Keiju Kita, 2014

浦川 和也
北海道出身、東京都在住の不動産コンサルタント。
大阪市立大学工学部建築学科で近代建築史を学ぶ。卒業後は建築設計や都市計画、不動産と都市開発のコンサルタントに従事。
写真撮影のきっかけは、仕事での調査・視察や建築物の見学などの必要に迫られて。2004年頃から自称”散歩・マスター”を名乗り、仕事ではなく「散歩の記録」としての写真撮影を始める。
彼の作品は Pentax Ricoh Photo Contest、 Onward Compe 2014等の写真コンテストに入選を果たしている。

Photo by Kazuya Urakawa, 2014

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